2006年11月、ニューヨークにて千数百年にわたって日本で伝承されている雅楽・舞楽、平和を祈る神楽舞「浦安の舞」の演奏会を2回行った。
    1回目は11月28日、日本の国際連合加盟50周年を記念する雅楽演奏会「雅楽の夕べ」として、国連本部に程近いジャパン・ソサエティで催された。主催には国連日本政府代表部とジャパン・ソサエティ。
    2回目は11月30日、コロンビア大学ドナルド・キーン日本文化センター設立二十周年を記念する雅楽演奏会「雅楽〜宮中の音楽と舞」が、大学に隣接するリバーサイド・チャーチで開かれた。主催は同大学の中世日本研究所。ISFと世界芸術文化振興協会が協賛した。
    演奏は東京より小野雅楽会の方々にお願いし、奈良・平安朝の宮廷における「雅楽寮」に始まり、以後、千数百年も原型を変えることなく継承されてきた雅やかな舞楽を紹介していただいた。今回、披露された演目は「平調の音取」「越天楽」「陪臚」、続いて神楽舞「浦安の舞」、舞楽「陵王」「納曽利」。神楽舞「浦安の舞」では癪ス典子と新渡戸涼恵の両氏が厳粛かつ華麗なる舞を披露した。
    最初のコンサートでは50数カ国の国連加盟政府代表部の大使や、国連の上級幹部らが訪れたほか、ニューヨークで活躍中の日本人や各国の人々が招待され、また日本の国会議員23名からも祝福のメッセージをいただいた。
    2回目のコンサートでは日本の文化を学んでいる、または興味がある学生や一般向けに行われ、同年9月よりコロンビア大学にて開講された、実技をともなう「雅楽邦楽カリキュラム」を受講する学生たちも参加した。また、参加者からの英語による感想も寄せられており、英語のページにて掲載してある。

このコンサートに関しての詳細は、神道国際学会刊行の「神道フォーラム13号」に掲載されている。ホームページはこちら