神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
薗田稔宮司の神職身分特級昇進を祝う会

    10月21日、薗田稔秩父神社宮司が神社本廰の神職身分特級に昇格したことを祝う会が催され、伊勢神宮をはじめ、北海道から九州に及ぶ神社界の重鎮たち、薗田氏の関係する学会や諸団体、そして地元の名士など、約180名に上る参会者が、埼玉県長瀞町の西武長瀞ホテルの宴会場に顔をそろえた。
    儀式の部分では、特定非営利活動法人社叢学会の愛・地球博出展特別委員長を務めた薗田氏が作成にかかわった映像「日本は森の国―(五)森と現代文明」の上映で幕を開けた後、発起人代表あいさつ、来賓祝辞がつづいた。
 栗原稔・秩父市長は「秩父神社があってこそ秩父市が存在する」ことを強調した。また、神社界からは矢田部正巳・神社本廰総長が久邇邦昭統理の祝辞を、高城冶延・神宮少宮司が北白川道久大宮司の祝辞をそれぞれ代読し、薗田宮司の学者としての業績や、神職身分特級に値する神職としての豊かな経歴を紹介した。そのほかの来賓からの祝辞には、わけても今年3月から9月まで開かれた[愛・地球博]における「千年の森」や「天空鎮守の森」の出展に努力した薗田氏の功績が特に強調された。
 謝辞に立った薗田氏は、このような誉れに浴したことを率直に感謝し、自分の大先達である櫻井勝之進長老から贈られた祝いの句「忠浄の日々を重ねて照紅葉」にたいして「しばしの錦神のまにまに」と付け句して、いっそうの神明奉仕を誓った。
 清興では、宮司の令嬢であるソプラノ歌手・薗田真木子さんが日本の歌曲を独唱して、参会者に感銘をあたえた。また、国の無形文化財に指定されている「秩父屋台囃子」が会場一杯に高らかな太鼓の音を響かせて祝賀の宴を盛り上げた。
 平成17年1月に神道国際学会の会長に選任された薗田稔氏は、宗教学者であり、國學院大學、皇學館大學、京都大学あるいはアメリカやドイツの大学でも教鞭をとる教育者であり、古社秩父神社の宮司として神道の実践家であり、また環境問題に対する国際的な活動など、八面六臂の活躍ぶりがつとに知られているが、このたびの神職身分特級の昇格がさらに、氏の行動範囲を広げるものになることと期待される。


Copyright(C) 2005 ISF all rights reserved
当ウェブサイト内の文章および画像の無断使用・転載を禁止します。