神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
神道国際学会だより


活発な活動が続く
神道国際学会モスクワ代表部


ロシア語によるエッセイ・コンテスト  1位はモスクワのファインステインさん

  モスクワ代表部では、第2回ロシア語による神道エッセイ・コンテストの結果を決定し、発表した。
 審査員はディアコノヴァ教授(ロシア国立人文大学)、メシャリャコフ教授(ロシア国立人文大学)、シモノヴァ教授(モスクワ国立総合大学付属アジア・アフリカ諸国大学)、マズリク助教授(モスクワ国立総合大学付属アジア・アフリカ諸国大学)の4人。
 今回の応募者はロシア全土から10人と、昨年よりは少なかったが、審査員によると、今年のエッセイのレベルは高く、1位のファインステインさんのエッセイは、30以上におよぶロシア語・英語・日本語の論文を参考にして、日本民族と神道について書かれたものだし、2位のコヴァルチュクさんは、祭りについての興味深いエッセイを美しいロシア語で発表。また「神道の神話と世界の神話」というテーマを選んだチェルネガさんのエッセイは科学的に神話を分析した興味深いもの。モロジャコワ・モスクワ代表部所長によれば、表彰式を九月に開催する予定。

ロシア語による神道エッセイ・コンテスト 入 賞 者
第1位: フアインステイン・エドワルドさん(モスクワ市外交大学学生) 『「神道と日本民族形成』
第2位: チェルネガ・マクシムさん(オムスク市国立総合大学学生) 『神道神話と世界の神話』
第3位: コヴァルチュク・ユリヤさん(シベリア科学アカデミー考古学・ 人文学 研究所・博士) 『石段の秘密』


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神道セミナーを開催  東照宮と日光祭について報告

   モスクワ代表部では、4月29日の午後五時から七時まで、モスクワ国立大学アジア・アフリカ諸国大学にある、モスクワ代表部の事務室で神道セミナーを開催した。
   参加者はディアコノヴァ教授(ロシア国立人文大学)、ゴルヴィリョフ助教授(モスクワ国立総合大学付属アジア・アフリカ諸国大学)、グラチョフ助教授、ミルデュルヤシュ氏、(アジア・アフリカ諸国大学)、メシャリャコフ教授(ロシア国立人文大学)、ナブリツカヤ教授(アジア・アフリカ諸国大学)、シモノヴァ教授、それにモスクワ代表部のモロジャコワ所長(モスクワ国立外交大学)とアレクセイ・バチューリン氏。
   当日は「東照宮・日光祭り」についてディアコノヴァ教授が、自分で撮った映画を見せながら、東照宮の構造や日光祭りの歴史と意味について発表し、活発な質疑応答がかわされた。


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「当屋の一年」を紹介  五月の影クラブ

   毎月モスクワで開かれている日本紹介の小講演会・影クラブが、5月28日(土曜日)に開催された。カルミチェク氏(モスクワ国立総合大学付属アジア・アフリカ大学の大学院学生)が、映画「当屋の一年(祭りを支える男たち)」を見ながら、祭において当屋がどのように自分の役割を果すかという問題について興味深い解説をした。参加者はおよそ20人。


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中国語での論文コンテスト  浙江工商大学で表彰式

   神道国際学会では、毎年、中国語による「日本思想文化論文コンテスト」を催しているが、さる5月18日に、浙江工商大学の下沙キャンパスにおいて、第6回(2004年度)論文結果発表と表彰式がおこなわれた。表彰式には、工商大学から李金昌教授、王勇教授、王宝平教授など、それに集中講義のために訪中していた神道国際学会の梅田善美理事長と梅田節子事務局長が列席し、受賞者に表彰状と賞金を手渡した。第1位には該当者がなく、2位以下は下記のとおり。
   表彰者を代表して陸雅英さんが挨拶。このころ、中国全土に広がっていた反日デモについて、「日本文化を勉強している私たちが、中日理解の先がけとならなければならない」と話し、共感をよんだ。
 またこの表彰式の前には梅田事務局長が「日本人の一年」と題して、年中行事について二時間半の講演をおこなった。
 講演後には学部生から、「科学が発達している日本人がどうしてそんなに伝統的な儀式を守っているのか」とか「愛子ちゃんは次の天皇になりますか」といった質問があいつぎ、インターネットを駆使して情報を集めている学生たちの日本に対する関心の高さがめだった。

中国語による日本思想文化論文コンテスト入賞者

第2位 江静、呉玲(浙江工商大学日本文化研究所講師)
    『論道教文化対《喫茶養生記》的影響』
第2位 柊君(中山大学外国語学院教授) 
      『日本神話中的文芸思想』
第3位 郭万平(浙江工商大学日本文化研究所講師)
      『来宋日僧与中日相互組織的発展』
第3位 陸雅英(浙江大学日本文化研究所碩士生) 
      『册封琉球使的祭祀活動』
第3位 楊彬(上海師範大学文学院博士后)
      『文化選択与中国小説在日本的流播』
第3位 張麗娜(上海外国語大学)
      『参拜靖国神社:一条通往“国家主義的“精神隧道”』
佳作賞 陳都偉(中国社科院哲学所博士生) 『丸山真男与馬克思主義』
佳作賞 郭祥満(浙江大学日本文化研究所博士生) 
      『「然入宋及相関事迹述考』
佳作賞 賈莉(浙江財経学院講師)
      『从《日本国志》看日本婚葬習俗的伝統因素』
佳作賞 葛継勇(浙江大学日本文化研究所博士生 
      『《続日本紀》的編纂歴程』
佳作賞 周建高(天津社科院日本研究所副教授)『日本対外拡張中的人民』



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