神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
神道国際学会たより

DVDと収録冊子が完成
今年二月の神道セミ「お地蔵さんと地域社会」
希望者には実費で提供

  今年2月24日に神戸市の甲南大学で開かれた本会主催の第12回・神道セミナー「映像で見るお地蔵さんと地域社会〜民間信仰共同研究会・7年の歩みから〜」の記録DVDおよび発表収録冊子がこのほど完成し、本会会員に配布された。
  企画・製作は本会、DVD制作は株式会社・精神文化映像社、冊子編集は国際文化工房。
  当セミナーの開催では甲南大学コミュニティー・デザイン・センターに共催いただいた。また、収録冊子(講義録)の編集と製作にあたっては、セミナー講師を務められた各研究者に、校閲など多くのご協力をいただいた。
  会員には無料配布。会員以外には非売品だが、在庫の枠内で実費頒布もさせていただいている。希望の方は本会までご連絡を。


国際ワークショップ「神道をめぐるシンボリズム」の発表報告書も

  平成18年10月にイタリア国ベニス市で開催された国際ワークショップ「神道をめぐるシンボリズム」(主催=国立カ・フォスカリ大学、共催=神道国際学会)の報告書(研究発表録)がこのほど完成した。英文で、全128ページ。編集・発行は神道国際学会。
  薗田稔会長はじめ本会役員である研究者や主催のカ・フォスカリ大学のマシモ・ラベリ教授ほか、各国研究者らの研究発表を収録している。
  興味をもつ本会会員には無料で配布するのでご連絡を。また未会員の方には、実費で頒布する。


インドから、デンマークから来訪者


インドで宗教フォーラム

    9月初め、本会事務局にインドのニューデリーから、ヒンズー教の高僧がまもなく日本に行くので、神道国際学会の幹部と面談したい、との電話があった。
    数日後、東京外大の学生が同行して、S・ヴィギャナナンド師が事務局をたずねてきた。大柄の同師が差し出した名刺の一枚にはインドのニューデリーに本部がある「世界ヒンズー教会議(VHP)」の事務局長の肩書が、あとの一枚には、アメリカのペンシルバニア州ベンセーラム市を拠点にしている「国際文化研究センター(ICCS)」のインド地区コーディネーターとあった。
    ヴィギャナナンド師の用件は、キリスト教やイスラム教などの大宗教ではない、民族宗教がそれぞれの時所位に応じて、民衆が徳を積むために法を説き、導くことが大切であるので、VHPとICCSはこれまで数回、民族宗教間のフォーラムを開いているが、まだ神道の代表者には加わってもらっていないので、ぜひ、次回には送り出してほしい、2009年のフォーラムは1月31日から2月5日まで、インドの中央部に位置するナグプールという景勝地で開かれるとのことであった。師の積極的な行動におおいに触発された面談だった。

スカンジナビアで神道を

   10月13日には、デンマーク・コペンハーゲンの学校で東洋の文化や宗教を教える高校教師、エスベン・アンドレアセンさんが本会事務局を来訪された。東洋文化のなかでも、とくに日本の伝統文化や宗教の講義に力を入れているアンドレアセンさんは、生徒用のテキストのなかで本会の活動にも一部触れて、神道や日本文化の研究充実に力を注いでいる団体と紹介している。
  アンドレアセンさんは同国で、日本などの宗教を講義する教師の養成にもたずさわっており、教師を引率して毎年のように日本や中国を研修で訪れ、精力的に宗教団体や社寺を回っている。今回も慌しいスケジュールのなかでの来局だったが、梅田善美理事長と和やかに懇談した。
  アンドレアセンさんはアメリカ・オハイオ州のケント・ステート大学で英文学を学び、コペンハーゲン大学では加えて宗教学も専攻。同大学で英文学の教鞭をとったあと高校教師に転身した。
  デンマークの高校などでは国内外を問わず宗教関係の知識や教養もかなりの時間を割いて教えているという話に、梅田理事長も宗教教育の必要性に賛意を示すとともに、本会が海外の日本研究者と連携しながら活動を進めていることなどを説明し、過去の主催セミナーやシンポジウムを収めた報告書やDVDを贈呈。理事長の説明をうけ、神道国際学会の活動に賛同された氏は、さっそく入会された。


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