神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
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鷲宮神社 (埼玉県北葛飾郡)の
催馬楽神楽と夏越祭


    7月31日、埼玉県立歴史と民俗の博物館友の会主宰による鷲宮神社(埼玉県北葛飾郡)の「土師一流催馬楽神楽」を拝見する会に参加しました。
    鷲宮神社は出雲系の関東最古の大社と言われており、祭神は天穂日命、武夷鳥命、大己貴命です。東鏡(吾妻鏡)にも記載されており、少なくとも鎌倉時代以降は、関東の総社・関東鎮護の神社として東国の武家の崇敬を受けていたようです。
    最近はアニメ『らき☆すた』で全国的にまあまあ有名になっている神社です。
    午前中は鷲宮町立郷土資料館で、神楽の勉強、午後1時〜3時半まで神楽を拝見しました。
 鷲宮神社の神楽は年6回(1月1日歳旦祭、2月14日年越祭、4月10日春季祭、7月31日夏越祭、10月10日秋季祭、12月初酉日の大酉祭)開催され、江戸里神楽の源流と言われています。
 拝見した神楽は、第四座 降臨御先猿田彦鈿女之段(猿田彦)、第五座 磐戸照開諸神大喜之段(磐戸)、番外 太刀折紙之舞(折紙)(一部だけ)、端神楽(小学生の幕間の神楽)
    鷲宮神社は私が思うには珍しい神社です。本殿は参道に対してほぼ直角に位置し、本殿に向かって神楽殿が位置しています。神楽の奉納を神様に直接見て頂けるようにでしょうか。また、千木は斜め切りというか鋭角に切れていないで四角のような感じでした。
    当日の7月31日が夏越祭(普通の神社は6月30日)、茅の輪くぐりをして、神楽を見た後、行列をして人形流しの式も見てきました。式場は神社から徒歩30分程の中川の河川敷です。大祓いの祝詞と巫女舞(豊栄の舞)、更に紙の人形を本当に川に流す儀式でした。
   歴史のある神楽(国指定重要無形民俗文化財)を今に伝える神楽の里、鷲宮町。
神楽の説明をして頂いた催馬楽神楽保存会の会長さんから他の地域から鷲宮町に赴任された先生に、鷲宮神社の神楽のレクチャーを必ずしているとの事、学校教育にも神楽を生かしている。地元の文化、伝統を大切していることがよく分かりました。(埼玉・河辺修造)

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