神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
インターナショナル・シントウ・ファウンデーション

ワシントンDCにリエゾンオフィス開設

    このほどISFのワシントンDCリエゾン・オフィスが開設されることになり、同オフィスの責任者としてメラニー・新宅さん(メリーランド州在住)が就任することが併せて決まった。
    久しく神道に関心を寄せてきたメラニーさんは、2002年、アメリカで日本の武道諸派を基本にして「天心一流」道場を開設して教える新宅四郎氏と、ISFニューヨークセンターで華燭の典をあげたことが縁になり、その後も同本部スタッフとの交流を続けてきた。
    メラニーさんは永年「本当に自分の感性にあう思想や文化を見つけたい」と思い続け、さまざまな宗教を学ぶなかで、新宅氏の指導で武道を学ぶことになり、やがて神道に出合った。
    新宅氏の故郷である熊野をはじめ、伊勢や熱田神宮など多くの神社を毎年のように参拝。感謝の心を大切にし、生命や自然を見つめ、神とつながっていく――。言葉や視覚を超えた精神的な部分でも、心の琴線に触れる何かを神道に感じたという。
    「神道は、『信じよ』と強要することなく、あらゆるものを柔らかに受け入れる。シンプルだけど奥が深い」とメラニーさん。「これからも日本文化と神道の素晴らしさをもっと深く学んで、その素晴らしさをアメリカ人に伝えていきたい」とISFでの活動に意欲をみせている。
    日本舞踊の尾上流の名取であるメラニーさんは、巫女舞にも挑戦。豊栄の舞の稽古をしている。
    ISFでは全米で知られる「ワシントン桜祭り」に数年前から参画し始めたのをきっかけに、昨年からは国際七五三を開催するなど、首都ワシントン地区での事業が活発化する兆しを見せ始めている。
    今後、首都圏ならではの各方面との連絡や交渉が増えることも予想されるため、コンピュータに強く、外交的な折衝力もあるメラニーさんと神道精神を武道に生かしている新宅氏の二人三脚の活躍が大いに期待されるところだ。

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