神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
インターナショナル・シントウ・ファウンデーション
ニューヨーク便り

恒例の国際七五三: ワシントンDCでも

 ISFは、恒例となったニューヨーク市(以下NY)での国際七五三に加え、本年は以前から要望が多かったワシントン地区(以下DC)で、初の七五三の祭典を行なった。
 第8回となるNY国際七五三は、11月3日と4日、ジャパン・ソサイエティのホールで執行された。今回も、ジャパン・ソサイエティの協賛のほか、国連日本政府代表部、在NY日本総領事館、国際交流基金NY事務所、日本クラブから後援を得ることができ、国際七五三は、多くのボランティアに支えられ、NYの日本文化を代表する一大イベント、秋の風物詩となっている。
 年をおうごとに参列者は増加の一途をたどり、今年は子供たちと家族をあわせて380名。日本人はじめ、韓国人、中国人、インド人など、国際色豊かで、それぞれあでやかな着物姿。天理NY文化センター雅楽部のかなでる雅楽が流れるなか、太田垣亘世ISFオフィサーが斎主をつとめて斎行された。
 翌週の10日と11日には、ワシントンDC郊外のメリーランド州ケンジントンで、初のワシントンDC国際七五三を執行した。両日とも制限人数いっぱいの、150名の参列者で賑わった。
 現地で武道教育を促進されている新宅四郎氏の提供による道場と日本庭園での祭儀は、自然に囲まれ、素晴らしい雰囲気。
 NYでもDCでも、参加費の一部は、ユニセフをとおして、世界の子どもたちのために使われており、国際七五三は、多くの人々に喜ばれ支えられて、日本・アメリカ間の文化交流の一助となっている。

図書館で神道レクチャー

 10月13日(土)には、NY市クイーンズ区の区立図書館クイーンズライブラリーで、日本人の暮らしや文化を紹介する「Japanese Cultural Festival」が開催された。在NY日本総領事館員による日米関係のレクチャーはじめ、着物ショー、盆踊り、和太鼓などが紹介され、図書館は多くの人で賑わった。
 ISFが開催したワークショップには、百名余りの聴講者が集まった。最初にDVD『日本は森の国』で日本の祭りを紹介し、続いて、神社の鳥居、境内、人々が手水舎で手や口を清める風景などを写真で示し、聴講者にこれは何かをあててもらうクイズ形式にした。参加者は積極的にクイズに答え、楽しい雰囲気でレクチャーは進んだ。正解者には、だるまのお守りが贈呈された。

サラトガスプリングスで地鎮祭

  11月16日には、マンハッタン島から車で北へ約3時間半、湧き水と、毎年7月末から開催される競馬で有名なサラトガスプリングスで、ルイス・ホッチキス氏・小堀純子さんご夫妻の新居のための地鎮祭を斎行。当日はあいにくの強風と雪模様だったが、日本の祭儀は初めてという10名のアメリカ人参列者が見守るなか、地鎮祭は厳粛に執り行われた。

レストランの竣工祭

 12月1日、ニューヨーク市マンハッタンで、日系レストラン「そばトット」の竣工式が執り行われた。ニューヨークでも美味しいと評判の焼き鳥店「鳥人」のチェーン店で、市内で四店目の開店だという。店内には約10名の関係者が集まり、ご神前で、お店の安全と繁栄の願いを心をこめて祈った。
 竣工祭の後、オーナーの宗像氏は、これからは店内に神棚を設けて常に神様に感謝して営業したいと述べていた。

年末年始に一連の行事

 ISFでは、12月31日に英語による神道文化講座「縁起の良い年の迎え方」を開催、その後、例年どおり大祓を執行する。また、日本でもテレビでおなじみのタイムズ・スクエアでのカウントダウンが済むと、初詣としてISFのNYセンターで初詣をするのが、NY在住の日本人・日系人の恒例となっており、センターでは、ほぼ徹夜で接待にあたる。
 ISFがNYにセンターを構えて十数年になるが、いまや日系ニューヨーカーの心のよりどころとして定着し、親しまれている。


※写真、今後の予定などは ISFホームページに掲載。



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