第18号 11月15日刊行 神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
神社界あれこれ

「神主作法入門」を開催
高麗神社

 10月14日、高麗神社(埼玉県日高市)で、第三回神主作法入門が開催された。受講者は小学生から70歳代までの男女25人で、半数は埼玉県から、あとは東京や千葉からの参加だった。
 講師は高麗文康宮司がつとめ、女性神職二人が午前10時から正午までの2時間を補佐した。
 高麗宮司は、作法は神様を中心として行なわれるもので、作法の積み重ねが行事となり、行事を順序正しく行なうと祭典になる、作法が全ての基本と説明。姿勢・立つ・座る・歩き方・拝のしかたなど、ひとつひとつ、ていねいに指導した。
 受講者二25人はしめくくりとして、「総代玉串を奉りて拝礼」の行事を教わり、当日の講座への感謝を込めて玉串を神前に供えた。最後に全員で大祓詞を奏上、2時間の講座を終えた。
 講座の後の茶話会では、家の神棚の祀り方や榊の供え方、神主の一日の過し方など、活発な質問があいつぎ、高麗宮司もタジタジとなる一幕もあった。
 参加者からは「適切な指導で、充実した二時間だった」(千葉県・川崎氏)、「初めてなので心配したが、やさしい宮司さんでよかった」(埼玉県・松久氏)、「きちんと教えてもらうと形が美しくなる」(東京都・関川氏)などの声があがった。
 高麗宮司は、「参拝者との交流を目的として始めた神主作法入門はこれで3回目だが、毎回好評で、成果があがっている。今後は不定期でも年に数回は開催したい」と意気込みを語った。 

亀戸天神で創作神楽
薪神楽による「天神」

 亀戸天神社(東京都江東区)において、8月26日の夏祭りの薪神楽で、東都葛西神楽保存会による新演目「天神」が披露された。
 かねてから神社が念願としていた、ご祭神である菅原道真公の物語を、江戸里神楽として仕組んだもので、結末は官位の追贈をうけた菅公が梅の一枝をもち舞うという華麗な演出となった。当日は大勢の参拝者が、初めての演目による里神楽を楽しんだ。

「平成会」の片山代表が講演
秩父今宮神社で

 神職有志の集まり「平成神道研究会」の代表、片山文彦氏(東京・新宿の花園神社宮司)は9月28日、埼玉県秩父市の今宮神社(塩谷治子宮司)の例大祭で、「神道から見た神仏習合」と題して講演を行なった。「平成会」は来年には20周年を迎えるといい、年間の総合テーマを「神仏習合」としていることから、いわば同代表によるプレ講演のかたちになった。
 講演の中で片山代表は一つの観点として、村社会の神道と、個人的な癒しの仏教、という対比をし、「ながく農民が大部分の時代、社会意識の中で一緒に農作業をし、一緒に生活した。豊作を祈り感謝する信仰も一緒にやった。一方、不条理なことも世の中にたくさんあるが、神道行事の中でだんだん忘れられるような処理をしてきた。しかしそれでも癒しきれないところがあって、それを仏教が補ってきたのではないか」と話した。


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