第17号 9月15日刊行 神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
神社界あれこれ

神宮大宮司に鷹司氏が就任

 神宮の大宮司にこのほど、北白川道久氏の退任にともない、新たに鷹司尚武氏が就任した。7月2日付。鷹司氏は昭和天皇三女で神宮祭主を務めた故・鷹司和子さんの養子。昭和20年生まれ。慶応大学大学院修士課程修了、NECに入社し、平成15年からNEC通信システム社長を務めていた。

舞殿の七夕飾りに願い託し
祇園の八坂神社で七夕祭

 7月いっぱい、1ヵ月にわたる祇園祭も幕を閉じた京都・祇園の八坂神社で8月7日、七夕祭が斎行された。神事とともに神賑わいの児童絵画展なども開かれた。本殿前の舞殿には数日前から七夕飾りが飾られ、多くの参拝者が願い事を託した短冊を竹枝に結び付けて祈念していた。
 同神社では、西楼門(重文)の保存修理工事に入っている。大正年間以来、屋根瓦を中心とした本格的な改修工事となる。西楼門は四条通の東端に位置する京都の代表的な景観の一つ。竣功後は、東山地区観光の入り口とも
いうべき門が化粧を直した優美な姿を参拝者に見せることになる。

鎌倉ではぼんぼり祭
 古式の夏越祭も
  鶴岡八幡宮

 鎌倉の夏の風物詩、ぼんぼり祭が8月7日から3日間、鶴岡八幡宮で開催された。長い参道には、各分野で活躍する人々の揮毫による書画で囲った蝋燭のぼんぼりが400も並び、夕方に灯が入ると幻想的な空間が浮かび上がった。
初日には夏越祭が執り行なわれ、旗上弁天社の鎮まる境内の源平池畔に端坐した神職らは祓詞の奏上に合わせ人形(ひとがた)や葉を肩越しに後ろへそっと放る古式の作法で祓いと清めを修めた。参道では茅の輪くぐりも行なわれ、参拝者は1年の後半に向けて心身の清めを願った。


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