神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
新刊紹介

大きな力―神々の恵み―

 「大きな力」とは神々のこと。本書は教職員であり神主である人たち(全国教育関係神職協議会)から小中学生に向けたメッセージである。
 戦後60有余年。まったく軽く見られるようになってしまった日本の伝統について、一つ一つの事柄を丁寧に、解りやすい説明で語りかける。
   【社頭で】では「お宮さま」「鳥居」「お祈りの気持ちと仕方」「天照大御神」……。【祭りに】では「お祓い」「神饌」「玉串」「神楽舞と獅子舞」……。さらには【年中行事・人生儀礼】【宗教的情操教育】【郷土愛と愛国心】【自然】といった具合だ。
   随所に「ものしり手帳」を挟み、多くの美しいイラストを添える。全ての漢字にはルビをふる。
   取り上げる事柄はややこしい思想ではない。昔の日本人が持っていた当たり前の素朴な情操、自然な感情であり、平和で豊かな日々の暮らしにおける感性なのだ。

▽B4判、143頁、1500円
▽美しい日本文化研究所=06(6910)8578


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『現代宗教評論』第一号

 第一号が刊行された。発刊にあたり本書は、"心の時代 といわれて久しいが、民族や宗教間の戦いは止まず、日本では社会のあらゆる局面で問題が多発し、むしろ心の荒廃の時代だと憂慮する。
 危機の時代に果たす宗教の役割を日本の宗教者はどう考え、どう果たそうとしているのか。本書は宗派的な立場を超えて様々な宗教団体、宗教学者、関係者の声を取り上げていく。建設的な意見、考えを広く掲載していくのが編集方針だ。
 学者による「現代と宗教」では薗田稔・京大名誉教授が「現代社会における宗教の役割」として提言を行なう。ほか「私の宗教観」として作家・藤本義一、プロ野球解説者・江本孟紀の両氏のエッセイ。「宗教人からのメッセージ」では浄土真宗本願寺派、神道大成教、佛所護念会、プロテスタントから各派の宗教精神が語られる。ほか「日本の聖地を訪ねて」など多彩な連載も。

▽95頁、1050円
▽たちばな出版=03(5941)2341

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