神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
第62回神宮式年遷宮「お木曳・一日神領民」

内宮御木曳初式で「川曳」に奉仕 浜千代裕章さん

  「お木曳」行事は前述のように内宮は「川曳」、外宮は「陸曳」で奉仕される。そこで、4月12日の内宮・御木曳初式で、二見町地区(内宮神領地の一部)の奉曳団一員として、五十鈴川での川曳に奉仕した浜千代裕章さんに、同日夕方、大役を果たしてお疲れのところ、感想を聞いた。浜千代さんは、神道国際学会が二見浦へ祓い清めの浜参宮をした「お木曳」参加前日に投宿した旅館「浜千代館」の専務。浜千代さんの地区奉曳団は同日、内宮の別宮の一つ、荒祭宮の役木を川曳した。
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  年回りというのか、20年に1度の、しかも重要な役木曳を滞りなく、奉仕できたのは大変にありがたいことでした。実行委員の一人として、しかも警備担当だったので、怪我人の出ないよう、安全にという思いで必死でした。前日の大雨で川の流れが速く、水も痛いくらいの冷たさ。流されかけた方もいたが無事、御用材をお曳き入れすることができました。御木曳初式が済んで、これから御遷宮への意識も一層高まっていくのではないでしょうか。外宮さんの「陸曳」に参加される全国各地からの皆さんも、20年に1度の行事に奉仕できるんだという気持ちで臨んでいただければ、私たちとしてもこんなに嬉しいことはありません。是非、お木曳を楽しんでください。

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