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神道国際学会主催
第8回国際シンポジウム  「神道と日本文化」


 平成14年(2002年)9月11日と12日の両日、ロシア連邦の首都モスクワ市で、神道国際学会主催の第8回国際シンポジウム「神道と日本文化」が行われた。神道国際学会としては、ロシア・東ヨーロッパにおける初めてのイベントである。
 シンポジウムは、神道国際学会の東京本部と、昨年設立されたばかりの神道国際学会モスクワ代表部、それにモスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学が協力して開催し、ロシア各地からと東ヨーロッパ(ウクライナ、ブルガリア)から数十人が参加した。二日間のシンポジウムは日本語とロシア語を公用語としておこなわれ、参加者からの報告が20点以上、公開講演、質疑応答、神道研究の現状と将来についての自由討論と盛りだくさんであった。
                           

 会場となったモスクワ国立大学は、窓から有名なクレムリンと赤の広場が見渡せるモスクワの歴史的中心部に、18世紀末に建築された最も古い建物である。
 
 シンポジウムの第一日(9月11日)の開会式で挨拶をしたモスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学のゲーヴェリング副学長は、学問的にも文化的にもこのシンポジウムの意義を高く評価した。神道国際学会の梅田理事長は、神道国際学会の活動を紹介し、ロシア・東ヨーロッパの神道研究者との協力を呼びかけた。

 第一日目の午前のセッションは梅田理事長が、午後のセッションはメシェリャコフ氏(モスクワ)が座長を務めた。ロシア、ウクライナ、ブルガリアの日本文化・神道学者から、20点以上の研究発表が行われたが、それぞれ神道研究のレベルの高さと幅広さが印象に残る発表だった。

 第二日目は公開の講演会であったが、前日の研究発表者に加えて、モスクワ国立大学その他日本文化に関心のある人々が参加した。
モスクワ国立大学
 午前の部は、ゲーヴェリング副学長が座長を務め、テーマは「神道と祭り」であった。まず、神社本庁制作のビデオ『祭りの国―日本』がロシア語の同時通訳とモロジャコワ女史によるコメント付きで上映された。その後、薗田稔・秩父神社宮司が、古代から現在にいたる祭りと神社、そして村落共同体との関係を、数々の実例を挙げて講演した。

 午後の部は梅田理事長が座長を務めた。テーマは「八坂神社本殿遷座祭」で、真弓常忠宮司は、今年五月に行われた八坂神社本殿造営完成にともなう遷座祭の内容と意義を詳細に説明し、続いてビデオがエルマコワ女史の解説付きで上映された。ふだんは目に触れることのない神秘的な祭典の模様は、参加者に深い感銘を与えた。それを受けて、グリゴーリエワ女史が日本文化における神道の影響についてコメントをし、最後にメシェリャコフ氏が日本文化と神道の研究者としての自分自身の経験について講演をした。

 締めくくりに、東ヨーロッパにおける今後のシンポジウムの準備、神道の史料と研究論文の出版、研究の方法などについて、活発な自由討論が一時間にわたっておこなわれた。最後に梅田理事長が、このシンポジウムをきっかけとしてロシア・東ヨーロッパにおける神道研究が大いに進展することを強調して閉会した。



   
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