神道勉強会あしかび特別講演会 報告
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神道勉強会あしかびでは、特別講座として、平成14年3月8日(金)午後6時30分〜8時30分
に、江戸川区総合区民ホール会議室で、「ロシア人学者が見た昭和天皇」と題して講演会を開催しました。講話者は、ロシア科学アカデミー日本研究センター長であるエリゲーナ・モロジャコワ教授でした。
モロジャコワ教授は、「今までのロシアでなされた天皇研究は数少ないし、その内容は研究というより天皇批判であった。私はまだ昭和天皇研究の端緒についたばかりだが、公平な立場で研究を続けていきたい」と述べ、その真摯な研究態度は、参加者の共感をよびました。
約1時間の講演の後、息子のモロジャコフ氏の通訳により、モロジャコワ教授と25名の参加者とのあいだで活発な討論が交わされました。
この講演を聴いた門山榮作さんは、神道国際学会に次のような感想を寄せられました。
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| 特別講座「ロシア人学者が見る昭和天皇」に参加して 門山榮作 |
3月8日、江戸川区民ホールで開かれたロシア人学者モロジャコワ教授の昭和天皇論を聴講しました。ロシアの学者が昭和天皇をどのように捉えているのか興味があったのです。
まず結論から申せば、昭和天皇の存在を肯定される立場でのお話であったことが、第一印象でした。昭和天皇は日本の伝統社会の宗教的、文化的な統合の象徴としての役割を果たされたのだ、という認識が示されました。
特に、昭和天皇が生物学の研究者であられたことは、生きているものへの慈しみと自然と共に生きるという神道の考えとの一致を見ることができるという考えが示されたとき、自然で特定の主義主張に囚われないモロジャコワ教授の見方に参加者の多くが共感したのではないかと思いました。
ロシアでは、社会主義独裁政権が崩壊した1990年代以降、日本の天皇制に関する研究は、以前の「批判」から、比較文化の「研究」対象というように、質的な変化を遂げているということでした。かつての特定の立場から一方的に批判するのではなく、民族社会の統合のシンボルとしての役割を、あるがままに認めて、肯定する立場の研究がなされてきているようです。
モロジャコワ先生がまさにそのお一人でいらっしゃることは、我々日本人としても嬉しいことです。この講演会に同席され、親子で参加者の質問に答えられたご令息のモロジャコフ氏も、若く優秀な日本研究者です。ごく自然に、身近なところで、立派な後継者もお育てになり、研究活動を続けられる母親としての温かいお人柄に接することができて、感銘を受けました。
日露関係は、依然未解決の問題があり、障害が残りますが、先生のような日本の良き理解者が増えることは今後の両国の友好に大変寄与されるものと期待がふくらみました。
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なお、この講演の内容は、『あしかび叢書』として神道国際学会から刊行される予定です。
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講話中のエリゲーナ・モロジャコワ教授

参加者の皆さんと討論中
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