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2001年12月22日、早稲田ワーキングスクールで、ロンドン大学のジョン・ブリーン博士による講演会「靖国を取り巻く人々―「問題」以前の靖国―」が、神道勉強会あしかびの特別講演会として開催された。参加者は約60人で、博士の講演に対する質問や感想が相次いで発言され、活発な講演会となった。 |
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ブリーン博士は、数年前からこの問題に取り組んでおられ、今年は研究を取りまとめて一冊にまとめる予定という。この講演会での参加者からの質問や反応は、本にまとめるうえでの非常によい材料になったと、博士から感謝された。 以下は、講演会に出席された北村秀穂氏から、後日、神道国際学会に寄せられたレポートである。
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「イギリスの研究者が見た靖国神社」 北村秀穂
多くの人たちが平和な世界を夢見ていた、21世紀最初の年も残り少しとなって街は忙しさを増し、また本来は普段から冷静に考えなくてはならない重大なテーマ
なのに、「夏だけの恒例行事」と化して仕舞いがちな、皆が避けて通る内容にも
かかわらず、会場は講師が良く見える席を探すのに苦労する程の大盛況でした。
今回は英国のジョン・ブリーン博士による、「問題」以前の靖国、といった意味深な
題名でしたが、一般には形而上学的な難しい話題と、「問題」になってきた表層的な
感情論や固定観念をなるべく排除して、儀礼と宗教性を深く検証し、更には関係者の
生の肉声を広くリサーチすることによって、その本質に迫ろうとする手法が輝きます。
祀られる英霊の戦友や遺族の声に接し、彼らの柔軟性に驚き、また素朴で純粋な
感情に触れて、靖国神社の貴重さを充分理解し、一部の政治家らが「脅迫」している
他の国立墓地等では「精神的なニーズに合わない」旨の言及が、実に印象的でした。
「国家神道」問題の本質も、実は藩閥政治家や官僚、一部排他的教団による、民衆
に支持された伝統的神道への脅迫や、骨抜き介入こそが原因で、上記の現状は過去
を真に反省していない正体が露呈し、また靖国神社が享有する信教の自由を侵害する
違憲行為であるばかりか、もし国立墓地を運営するなら参拝以上に問題の「国家護持」
となって仕舞います。(因みに共同通信等世論調査では、7割以上が総理の参拝支持。)
尚、平成10年の神道国際学会セミナーにおけるState-Shinto(俗に言う「国家神道」)
検証の資料でも、マッカーサーによる靖国廃止計画の質問に招かれたカトリック宣教師
らは、「いかなる国民も戦没者慰霊の権利と義務があり、加えて靖国は「神・仏・基」を
問わず平等に祀っている」旨の反対意見が通った、歴史を忘れてはならないでしょう。
他に、全世界戦没者を祀る鎮霊社に注目した靖国神社の発展性、英国における国立
墓地・セノタフの紹介、さらに複雑な国際政治力学の絡んだ、今も残る世界の軍国主義や反省
の「問題」にも多様な意見が出され、今後も連続して一層の検討が必要と痛感しました。
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