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神道国際学会設立記念シンポジウム
束京の国連大学で盛大に間催される
平成6年からの設立準備作業を終了し7年2月に正式に発足した神道国際学会では、さる7月8日(土)に東京都渋谷区にある国際連合大学のホールで「神道--その普遍性」をテーマとして、神道国際学会設立記念国際シンポジウムを開催、当日は各界から約360名の参加者を迎えた。
宗教に関する国際的な学術会議は近ごろさまざまな形で開催されているが、神道だけに限定された国際的な集まりはまだ少ない。神道は日本文化の核心であるにもかかわらず、近年の歴史上、誤解を受け続けているが、神道国際学会はこうした誤解をとき、国の内外に神道をただしく理解してもらおうと、日本および諸外国の宗教学者、神道研究者、実践家および知識人が集える巨視的な組織として発足した民間の非営利団体である。
今回のシンボジウムはその設立を記念して開かれたもので、主テーマ「神道--その普遍性」のもとに第一部と第二部にわかれそれぞれが基調講演とパネルディスカッションで構成された。
第一部では、元神社本庁総長・現皇學館大学理事長であり、神道国際学会顧問の櫻井勝之進氏が「共同体における神道の役割」、またウェールズ国立大学日本学センター助教授であるマーク・テーウェン氏が「欧米における神道の理解と誤解」のタイトルで基調講演を行った。櫻井氏は最近開発された地域で村をまとめて行くために神社が必要とされた例をひいて、共同体を統合する上での「神」の役割りから神道の普遍性と国際性を説いた。またテーウェン氏は欧米の神道学者の例をあげて「神道」という単語の曖昧性を説き、神道が欧米で理解されがたい点を指摘した。
これらの基調講演をうけて行われたパネル・ディスカッションでは、薗田稔・京大教授の司会により、櫻井氏とテーウェン氏のほかに,鎌田東二・武蔵丘短大助教授,ゲオルギー・コマロフスキー・在大阪ロシア連邦総領事,三宅善信・金光教泉尾教会企画室長,遠田勝・神戸大学助教授がパネラーとして、それぞれの神道観を展開した。テーマが非常に広い範囲にわたり質疑時間が十分とは言えなかったが、神道の普遍性について活発な討論が展開された。客席からの質問も相次いだ。
第二部では大原康男・國學院大学教授が「日本の皇室の特性」をテーマに基調講演を行い、続くパネルディスカッションでは東洋美術研究家で著述業のアレックス・カー氏をコーディネーターに、大原氏と深見東州・ワールドメイト・リーダー、それにジョン・ブリーン・ロンドン大学SOAS日本研究センター助教授がパネラーとなり、神道を語る上で切り離せない日本の皇室の特性について、さまざまな意見が展開された。
会場には神社界や教派神道の重鎮の顔もみえ、また外国公館からの代表もあって国際色にあふれた。一般参加者には若い世代の人も多く、神道国際学会の設立に合わせたこのシンポジウムに対して、広く関心がもたれていることが分かる。
また神道国際学会ではこれに先立ち、昨年11月に英国ロンドン大学を会場に、ロンドン大学SOAS共催、シェフィールド大学SEASの協賛で、国際シンポジウム「神道と日本文化」を開催したが、その講演録が記念品として今回の参加者に配布された。同様に今回のシンポジウムの講演録も現在鋭意作成中であり、希望者には実費でおわけする予定である。両シンポジウムの講演録に関してのお問い合わせは神道国際学会事務局まで。
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