「神道:日本の民族宗教」
2002年10月5日(土)
ニューヨーク市 ジャパン・ソサエティにて

 2002年10月5日、ニューヨーク市のジャパン・ソサエティーで、ワークショップ「神道:日本の民族宗教」が開催された。参加したのは、小・中・高の教師達およそ30名。

 午前中は、コロンビア大学宗教学部長・阿部龍一教授が、神道の概念と儀礼について、とくに生後50日目の「初宮詣」、3歳5歳7歳の男女児がお参りをする「七五三」、二十歳になったときの「成人式」などを例にあげて、日本人が幼い頃から経験する人生儀礼を説明した。

 阿部教授はまた、今を生きる家族と亡くなった家族たちとの密接なつながりについて説明した。日本の宗教的伝統では、家族たちは亡くなった人たちの魂をなぐさめ、家の神(氏神)になるまで世話をするとのこと。また、神道における自然崇拝と、毎年決まった時期に行われる祭の重要性についても説明した。

 午後には、国連本部の真向かいにある国連チャーチセンターのチャペルで行われたISF主催の国際七五三の模様を見学した。梅田節子師が斎主を務める神道の儀式を初めて目のあたりにした教師たちは、貴重な経験を大変喜び。祭典終了後には梅田善美理事長とのあいだに熱心な質疑応答が交わされた。

 ジャパン・ソサエティーの教育部では、ニューヨーク地域の教師たちに日本文化への理解を深めてもらうため、1994年からワークショップや約30時間のコースを設定しているほか、夏には12人の教師たちを3週間、研究旅行として日本へ招へいしている。これらのプログラムはフリーマン基金からの援助を得て実施されている。