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国連とISF

   ISFは、日本固有の宗教である神道の本質を紹介する為に設立された。活動内容としては、日本文化の紹介、神道に関するシンポジウムなどの開催、大学や研究機関に神道に関する講座を開設するよう働きかける、神道国際図書館を創設、神道に関する文献の出版活動や英語による「神道辞典」の編集・出版、神道研究への助成、この他の前述の目的に関連または付随する、もしくは推進する活動などがあげられる。このような活動が認められ、1996年には国際連合広報局(United Nations Department of Public Information)にNGO(Non-Governmental Organization)として認証されて国連の広報活動に加わり、さらに2001年には経済社会理事会(Economic and Social Council)に諮問資格を有する特殊NGO (NGO in a special consultative status with ECOSOC)として認証され、さまざまな国際問題に対する提言も行っている。


諸会議と報告

第62回DPI/NGO 国連総会 メキシコシティーにて
2009年9月9日

   本年の第62回DPI/NGO総会は、9月9日から11日までの3日間の日程でメキシコ連邦の首都メキシコシティにて行われた。DPI認可のNGO法人であるISFからもニューヨークセンターの中西オフィサーが代表して参加し、主催者側発表で50ヶ国以上のNGO団体から1300名以上が参加して盛況に終わった。この総会では “Disarmament Now!: for peace and development”という主題に基づき、核兵器廃絶というグローバルな視点、一般社会に出回る銃器の回収について話し合われた。また出席者としてNGO法人の代表の他に、国連職員、メキシコ政府関係者、また各国政府機関の職員の姿も見られた。
   本会では国連のバン・キムン事務総長も開会式に参加され、母国である韓国が隣国日本への原爆投下という悲劇を経てもなお、核兵器にさらされている事から、核軍縮には格別の思い入れがあるとの挨拶を述べられた。
   会議は最終日に「会議の参加者は核兵器の軍縮と、一日一千人が殺され三千人以上が重傷を負っている事を警告し、政府に働きかけて小型の火器を含むすべての種類の武器の販売、取引、所有、更には使用を規制するよう強く働き掛けていかなければならない」という宣言によって閉会した。全日程に参加した中西オフィサーは、会議を通じて知った世界の人々の平和への想いを真摯に受けとめ、宗教者として世界の平和を祈っていきたいと述べている。
(神職:中西正史 ISF ニューヨークセンター オフィサー)


諸会議と報告

第60回DPI/NGO年次会議
2007年9月5日

   2007年9月5日から7日まで3日間、ニューヨーク市の国連本部では国連広報局 (DPI) 主催の第60回世界NGO年次会議が開催された。この会議は人類が直面する問題について世界の人々に問題意識をもってもらうよう情報を発信するという目的をもって協議する場となっている。

    開会式では国連広報担当事務次長の赤坂清隆氏が進行役を務め、DPI/NGO会議が国連創立2周年目から開催され、今回で60回の節目を迎え、年ごとに深まる国連とNGOの関わりを強調した。インターナショナル・シントウ・ファウンデーション(ISF)は1997年にDPIに認可されたNGOで、それ以来、毎年DPI/NGO年次会議に代表を送り、運営資金を提供し、また国際協力、開発、軍縮、人権、環境、平和構築などの分野で活動を行ない、影響力を拡大している。またDPIは国連が着手する諸問題にNGOがアクセスし、世界人々に向け国連が目指しているものを発信できるようNGOとの連携を強めている。

    今年のDPI/NGO会議におけるテーマは「Climate Change: How It Impacts Us All」つまり「異常気象:それがいかに人類に影響するか」という現代における最も切実な課題で多くのNGO団体がワークショップを開き環境問題に取り組む姿勢を見せた。

    その中でも世界の宗教が環境問題に対してどのように関わり貢献できるかというテーマはISFにとっても重要なものであり、太田垣オフィサーは宗教者が行なうできるだけ多くのレクチャーに出席した。特に印象的で影響を受けたのは「The Ethical and Spiritual Response to Climate Change(異常気象に対する道徳的、宗教的な応対)というテーマで、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教などの宗教リーダーが自らの立場から取り組む環境問題についてディスカッションをするワークショップであった。

    まず、共通してどの宗教も自然と人類との調和は世界の貧富の格差を無くすこと、そして世界の人々が繋がりの意識をもつことという意見に合致した。その意見を基盤に各宗教が具体的にいかなる取り組みをしているのか、例えば教会のメンバーで話し合いの機会を頻繁に持つことや、環境保護団体に寄付し、海や海洋生物を守る運動、そして世界人類のために祈るなどの行動を紹介した。

    質疑応答の時間には多くの積極的な質問がなされたが、あるイスラム圏出身の聴講者からの質問は興味深く印象的だった。「宗教者の考えは時には楽観的に聞こえる。自分は石油会社で働いているが神や自然を敬うばかりだと仕事を失ってしまう。その点は宗教者としてどのように考えるか。」この質問は宗教に関わる多くの人々が現代の変動期において、開発と伝統保持との間にジレンマを感じている難問である。利便性が極まった現代では、開発をくい止めることは不可能だが、これから未来を考えたとき、正しい方向への真実は我々の心にあり、心の作用を発信していくことが我々宗教者の役割であるという言葉でワークショップは締めくくられた。

    かつて、宗教は自らの信仰する宗教が正当で、それ以外は異教とする捉え方が一般であった。しかし今日、異なった信仰を持つ人々と出会い、それぞれの宗教が持つ個性を生かした連帯と協力によって様々な平和活動がなされている。この3日間のDPI/NGO会議に参加し、NGOの組織が様々な角度から積極的に環境問題に取り組んでいるということの再認識と宗教は自然を保護するという側面と、自然の恐ろしさから人々を癒すという両側面からアプローチできるのではないかということを考えさせられた。これらが行動として実現される時、宗教は環境問題へ有意義に貢献できるだろう。ISFもNGO組織として積極的に平和活動にアプローチしたいと思う。
(神職:太田垣亘世 前ISF NYセンター オフィサー)

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