夏越大祓式  
2007年6月30日  



 2007年6月30日、ISF NYセンターでは、恒例の夏越大祓式が執り行われた。

 大祓式は1月から6月の半年間の罪の穢れを祓い、残りの半年を無事に送れるように神に祈る神事である。当日は、NY在住の日本人やアメリカ人が多数、心身を清めたいと参列した。
 
 神事を執り行う前に、神主の太田垣が大祓式で読み上げられる「大祓詞」の内容について、図を用いて英語で説明した。

 大祓詞の内容は、古代、神々が集まり国づくりの協議をし、安らかな国を統治されようとする。その過程で国には国民による様々な罪や穢れが浮上してくる。国中の罪汚れを祓い流し、それを「瀬織津比売」(セオリツヒメ)が大海へと運び、海の「速開都比売」(ハヤアキツヒメ)が呑み込んでしまい、それを「気吹戸主」(イブキトヌシ)が霧にして根の国、底の国に撒いてしまう。それを根の国、底の国にいる「速佐須良比売」(ハヤサスラヒメ)が持って歩き全てを消してしまうと言うダイナミックなものだ。

 参加者は大祓詞の内容に大変興味を示し、祝詞を奏上する際には、内容をイメージして心を込めて読みあげていた。その後、人の形に切り取られた「人形(ひとがた)」に名前、年齢、祈願を書き込み、息を3回吹きかけて身体の穢れを移し、ご神前に納められ神事は無事終了した。式後、参加者から「大祓詞」を奏上することで罪穢れが一掃され、清められた気分になったとコメントが寄せられた。

 罪穢れを祓うという行いは、世界の宗教の中でも神道のみが執り行う独特の神事である。今回の「大祓式」では、「祓い」によって清々しい心豊かな生活を営むことが出来るという日本の伝統信仰と同時に、神道や日本人のもつ精神的支柱を、参加者に伝えることができたと思う。(報告=太田垣)