第3回日本語による神道文化入門講座 

−祝詞と日本語−






    平成17年(2005年)12月13日、昔からこの日に新年の準備を始めると良いと言われる 「事始め」の日に、第3回目「日本語による神道文化入門講座−祝詞と日本語−」を 開講し11名の聴講があった。講師は、NYセンターの乾光孝主任と長年非日本人に日本語を教える立場にいらっしゃるNYのBonsec,Inc.の森岡喜三夫氏より第2部の講演 「日本語教育の現場から」があった。後援はNYのBonsec,Inc.。
    講演では、事始めの日に今でも残る新年をめでたく迎える為に残る「予祝」の言葉 などを紹介、それから祝詞の語源、天の岩戸の段での祝詞の起源などが紹介された。 日本にある言霊信仰について、『古事記』の天の岩戸前段の詔り直しや、『万葉集』 からの「言霊の幸はう国」との記述を紹介し、神宮斎宮における言い換えの例を説明 した。祝詞に触れるということで、祓祝詞を読み下し、現代語訳した後、今でも残る 言い換えの例を説明。

    引き続き第2部の講演に移った。
    第2部では、数十年、非日本人に日本語を教えておられる森岡氏より、御自身のス ウェーデンでの留学時の体験より、ウラル・アルタイ語圏のフィンランドと別の語圏 のスウェーデンでは国民の気質が違うことを紹介し、言葉というものが以下に文化、 人格形成に関わっているかを紹介し、日本語を伝える点での留意点など様々な体験を 語られた。

    こういった2段構成の講座であった為、参加者からは、神道の話だけでなく身近な例 も聞け、親近感の持てる講座であったという感想が聞かれた。

  神道文化入門講座は月に一度の開催を予定しています。聴講ご希望の方はNYセンターまでお問い合わせ下さい。



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