2008年 5月度  特別神道入門講座 

「奉納演奏 」


ISFセンターに流れる神秘な響き

特別講師: 奈良裕之氏、青柳麻喜氏




 2008年5月27日にISF/NYセンターで開催された神道文化入門講座は、特別講師として、民族楽器演奏者の奈良祐之氏とヒーラーダンサーの青柳麻喜氏をお招きし、ご神前で演奏をご奉納いただいた。
 奈良氏は世界の民族楽器による音楽を日本の福祉施設、教育施設、病院などで頻繁に演奏し、人々と深く交流されておられる方で、2006年4月に公開されたドキュメンタリー映画『ガイヤシンフォニー第6番』の「虚空の音」の章にも出演されている。
 今回ご奉納いただいた音楽は、スピリット・キャッチャーという弓に似た楽器、大乗仏教やチベット仏教の祭典に使われる鈴、そして奈良さん自身の風のような音を奏でる呼吸で創られた神秘的な音楽であった。
 太田垣オフィサーが奈良氏、青柳氏及び15名の参列者を御祓いした後、ご神前でパフォーマンスがはじめられたが、お二人の神様に捧げる神聖な音と踊りには、参列者も深く感銘をうけた様子であった。
 パフォーマンスの後に質疑応答の時間が設けられた。参加者からは、初めて体験した楽器や踊りの表現の意味について、多くの質問が投げかけられた。それに加えて、太田垣が「神道における奉納の意義」として、奉納とは基本的には神様を歓迎し感謝するために捧げられるものであり、食べ物、音楽、芸能、絵画など、幅広く様々な形がある、と説明した。今回の奉納演奏は、神道における奉納の意義について、実際に紹介する非常に有意義な機会となった。

(報告=太田垣亘世オフィサー)

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奈良裕之さん<プロフィール>
1994年より世界の民族楽器による即興演奏を始める。ライフワークとして、多くの福祉施設、教育施設、病院などで演奏し、人々と深く交流。日本各地の神社、寺、教会、遺跡などで奉納演奏を行うほか、インドネシア、タイ、韓国、オーストラリアなど世界各地をまわる。
2004年5月、ニューヨークで一般公演の他、グラウンド・ゼロ前で平和を祈念した演奏を行う。
2005年2月、タイのカンチャナブリで追悼演奏。孤児院、モン族の寺院、小学校などで演奏を行う。
2006年4月、『地球交響曲(ガイアシンフォニ−)第6番』の「虚空の音」の章に出演。
2007年10月、ニューヨーク・サンフランシスコで、寺院での奉納演奏、障害児や癌患者のための
演奏などの他、聖地シャスタ山で奉納演奏を行う。
音楽活動とは別に、写真や書による個展も開いている。北海道出身。
http://www.narayuji.com/

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青柳麻喜さん<プロフィール>
看護師/アロマセラピスト/バーバラ・ブレナン・ヒーリング・サイエンス・プラクティショナー
看護師として働く中、人の存在のあり方や意識が、身体や病気と深く関係している事を感じ、 スピリチュアルな世界の探求に導かれる。バーバラ・ブレナン著書「光の手」に出逢い、バーバラ・ブレナン・スクール・オブ・ヒーリングに入学。意識とエネルギーについて学び、2002年卒業。瞑想・ヒーリング・プロセスワーク等を通じて、自己を解放してゆくプロセスを経験。
エネルギーワーク・プロセスワークを取り入れた個人セッション、ワークショップを行っている。
2003年より、自然な流れで舞が現れるようになり、ハワイのキラウエア火山での舞をきっかけに、奈良裕之の音と共に日本各地の神社や聖地等で舞を奉納している。



★ 前回の入門講座の様子はこちらからどうぞ ★