2008年 2月度 日本語による神道文化入門講座 

「 節 分 」

講師:太田垣亘世 ISF NYセンター

   


 2008年2月8日、ISF/NYセンターにおいて、毎月開催されている神道文化入門講座と、それに引き続き節分祭が執り行われた。
 今回の入門講座のテーマは『節分』。節分の起源から始まって豆まきや恵方巻とよばれる太巻きの由来、そして節分の風物詩である鬼の格好についての説明が、講師の太田垣よりなされた。
 一見、日本に古くから伝わる伝統のようにみえる節分も、実は中国の陰陽五行説の考えに基づいたものであって、それに日本の陰陽道が関わり日本独自の習わしに変容していったとの説明に、参加者の関心は広がっていって、陰陽道と五行説については、活発に質疑応答や意見交換がなされた。陰陽五行説が現在の日常生活にも大きく関与していることが分かり、謎が解けたようですっきりしたという感想が多かった。
 講座の後には、参加者のなかの年男、年女の方に鬼に扮していただき「鬼は外、福は内」の声に合わせて豆をまき、にぎやかに厄祓いがおこなわれた。その後全員に豆とお餅がふるまわれ、旧暦の新年も賑々しく気持ちも清らかに迎えられた。(報告=太田垣亘世オフィサー)


      

★ 前回の入門講座の様子はこちらからどうぞ ★