第12回 日本語による神道文化入門講座 

「神道と武道体現」


講師:新宅四郎氏

         


  平成18年11月10日(金)午後6時30分よりインターナショナル神道ファウンデーション/ニューヨークセンターにて、第12回日本語による神道入門講座「神道と武道体現」が開催され、12名の聴講があった。講師はワシントンDCに拠点をもつ「天心一流」道場の道主・新宅四郎氏で、6月に開いた講座、「夏越の大祓について」の中で話された清めとしての武道を更に実践を交えて深める講話となった。参加者にも技を掛けてみたり、掛けかたを指導したり、自らが経験することでその力の変化がわかって面白いとの声が多数寄せられた。さらに新宅氏の武道の根っこになる「合気道」にこめられた神道のかかわりについても詳しく話された。最後に新宅氏が故郷の和歌山県を訪れた際に取り上げられたテレビ・ニュースのビデオを全員で視聴し、その中で新宅氏が述べている武道の神髄「相手を叩きのめすことではなく、争わないための武道」に参加者一同が共感した。
   また新宅氏の気合いのこもった演武の中で発した声は非常に大きかったのだが、参加者の連れてきていた赤ちゃん(以前ISFにおいて初宮参りを斎行。)が、危険を感じないのか、驚くこともなく大人しくしていたのにも興味深かった。講座終了後も参加者からは質問が相次ぎ、恒例のおむすびをみんなで戴きながら夜遅くまで歓談した。新宅氏の弟子のロビさんは正座で姿勢正しく食事されており、新宅氏の日常の武道指導の中から日本の心を学んでいることが窺えた。


★ 前回の入門講座の様子はこちらからどうぞ ★