UCバークレー校にて神道講座

ジャーナリズム専攻の院生対象に


 2008年4月2日、太田垣オフィサーは、カリフォルニア州にあるカリフォルニア大学 バークレー校(UCB)に招かれて、ジャーナリズム専攻の大学院生と韓国・日本・インドなどアメリカ国外のジャーナリストを対象として、神道についての講義を行なった。
 テーマは『神道と日本人』。日本人の深層心理や文化には神道観が大きく影響しており、日本を知るためには神道や日本人の宗教観を考察する必要があるということで、日本研究の一環として神道が取りあげられたもの。
 神道とは何かという基本的な説明から始まり、ついで、日本人からすると神道は宗教というよりむしろ文化的機能を果たしているという感が強いこと、ついで、「伝える」西洋の宗教に対して、神道は「感じる」宗教で日本人の中に入っていった。多くの人々の誤解を招いている「国家神道」についても説明した。
 講義中、聴講者から多くの興味深い質問が提出された。太田垣オフィサーにとり、特に印象的だったのが「神道に信者という概念は存在するか」「神主には戒律があるか」「神職の給料はいくらか」「神道には中国の宗教が影響していると思う」など、国籍によってバラエティに富んだ質問が聞けたこと。さらに、「神道は言挙げしない宗教といわれているが、グローバル化が進んだ現代では正確な情報を言葉でもって伝えることの必要性が問われている。神道を英語で伝えるという時代に適した講義をさせていただいたことは大変貴重な体験であった」と述べた。