ニューヨーク市SOHOに建設が予定されているNew Museum of Contemporary Artでは、10月11日、地鎮祭を執行し、ISFの乾光孝主任が司式を行なった。
    連日の雨模様だったが、当日は不思議なことに降神の儀とともに雨もやみ、著名な歌手ローリエ・アンダーソン氏のパフォーマンスにより開式となった。セレモニーには、美術館の役員、NY市を代表して出席のケート・レビン文化担当部長や、在NY総領事館広報センターの奥山爾朗所長など約300名が出席した。
    この地鎮祭は、美術館建築のコンペを制した建築家が、「妹島和世+西沢立衛/SANAA」だったことから、美術館が日本の伝統に則った式を希望しておこなわれたもの。
    「妹島和世+西沢立衛/SANAA」は、9・11で破壊されたWTCの跡地に建てられる新ビルのコンペで惜しくも次点になったことや、日本の金沢21世紀美術館の設計で、建築界の名誉であるベネチアビエンナーレ第9回国際建築展展示部門最優秀の金獅子賞を受賞するなど、世界的な建築家として10月上旬のニューヨークタイムズにも紹介されており、近頃ではフランスのルーブル美術館別館の設計担当としても発表された程である。建築家として海外での起工式セレモニーに招かれることは数多くあったが、神道式の地鎮祭を海外で経験するのは初めてということであった。
    司式の中では、穿初の後、斎主が玉串拝礼をする際に、工事の安全を願って呼びかけたところ、参加者全員が起立し、二礼・二拍手・一礼の作法で拝礼をおこなったことは洵に圧巻であった。美術館は約2年後に完成の予定である。この模様は地元新聞や雑誌等により取材された。
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