テロ犠牲者を痛み慰霊祭

同時多発テロ7年目を迎え

 世界を震撼させた同時多発テロから今年は7年目を迎える。2008年9月11日、ニューヨーク市グランドゼロ近くのハドソンリバー桟橋で、犠牲者を偲ぶ追悼式が行われた。NY本願寺が主宰しNY宗教センターの協賛であるこの式典には、さまざまな宗教のリーダーが集まり、各宗教からの祈りを犠牲者の魂に捧げた。
 会場には多様な文化や宗教をもつ多くの人々が参列し、多文化都市ニューヨークならではの式典であったが、祈りの一時は全員の心を一つにして、世界の平和を強く願った。ISFからは太田垣が追悼・慰霊のスピーチを述べ、平和祈願の祝詞を奏上した。アーティストによる世界平和を希求する音楽演奏に続き、グラウンドゼロからのメモリアルライトを背に、犠牲者の御霊を鎮める灯篭が人々の手によりハドソン川に流された。川面に浮かぶ幻想的な光景は当時の惨時に対する人々のさまざまな思いを慰めているようであった。